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『 はっ……! 』
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咄嗟に目が覚め、周囲を確認する。
部屋的にここは病院だろうな。
確か意識が朦朧として倒れて……、
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「 おい、事務職員 」
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聞き覚えのある声。
隣を見ると、
渡辺翔太が椅子に座っていた。
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まさか、コイツが私を病院まで?
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それは流石に無いだろ。
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「 お前が事務所の通路で倒れてたから、
俺が救急車呼んでやったんだぞ、感謝しろ 」
『 …ありがとうございます 』
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あ、やっぱりコイツが私を病院まで……
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あれ…?でも待てよ。
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『 今日仕事休みだったんじゃ…? 』
「 事務所に忘れ物有ったから取りに来た。
そしたらお前が通路で倒れてた。 」
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なるほど…そういうことか。
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「 お前、高熱で仕事無理なら休めよ 」
『 休めるなら休んでますよ。
今日は大事な会議が有るから仕事来たのに…、
病院で休んでる暇は無いんだよ。 』
会議に遅れないようにと、
身体を起き上がらせようとした途端
この塩顔野郎によって阻止された。
「 高熱だから安静にしろ 」
『 安静とか絶対無理。
早く仕事場行かないと上司に怒鳴られる……、』
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もう一度身体を起き上がらせようとした時、
塩顔野郎に腕を掴まれた。
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『 なっ、なによ.. 』
「 聞こえなかったか?
安静にしろって言ってんだよ 」
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これは多分何を言っても無駄だ。
そう思った私は、
ベッドで安静にする事に決めた。
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作者名:鏡餅太郎。 x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 18時