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「なぁ、」
『はいっ！』
静かな道を歩いていると、急に話しかけられた。
「びっくりしすぎでしょ」笑
『急に声掛けるから』
「ごめん」笑
ふはっ、と口に手を当てて笑う樹くん。
そんな些細なことでさえカッコいいと、思ってしまう私は重症なのかもしれない。
『あ、で、何？』
「そうだ、いつから、北斗のこと呼び捨てになったの」
『北斗？あー、今日、くる前に』
「そうなんだ、俺のことは呼び捨てしないの？」
顔を覗き込んでくる。
だから、近いって。
『い、いや。樹くんは樹くんっていうか…。』
「なに？樹って呼んでくれないの？」
『とにかく、呼び捨てはまだ早いの！』
ふーん、と不満気な声が聞こえた。
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『リレー、かっこよかったよ』
昨日からずっと言いたかった事を思い切って口に出してみた。
「やっと言ってくれた」
『やっと、って』
「俺、ずっと待ってたんだけど」
歩きながらも目を合わせてくる。
この瞬間にも胸はときめく。
『樹くんの周りいつも人いんだもん』
「俺、人気者なんだな」
そうだよ、と平然を装って返す。
「てかお前、最近北斗といすぎだろ」
『確かに、ずっと隣にいるかも』
また、北斗の話？と思いながらも会話を続ける。
『北斗、最初こそは絶対仲良くなれないって思ってたけど、優しいし面白いしでなんだかんだ一緒にいて楽なんだよね』
「あっ、そ」
これまた、興味無さそうな返事。
『もしかして、樹くん…妬いてる？』
「…妬いてるって言ったら？」
『妬いてるって言ったら…好き』
「なんでそうなるんだよ」笑
でも、それを言ってくれるってことは多少たりとも思ってるってことで大丈夫そ？
「北斗のこと好きなの？」
目を合わせてたのに、前を向いで聞いてきた。
え、今の流れでこれ？？
『ねぇ、樹くん』
「ん？」
『私が樹くんのこと好きだってこと存じてないんですか？』
「存じておりますけど」
『そういうことだから』
「どういうことだよ」笑
話終わったところ？で、丁度家に着いた。
ありがとう、とお礼を言って来た道を戻る樹くんに手を振った。
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おちゃこ(プロフ) - 未憂さん» 最後までお付き合いありがとうございました！今のところ樹くんサイドを書く予定はないのですが、時間が空き次第書かせていただきますね^ ^ (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 710d82267e (このIDを非表示/違反報告)
おちゃこ(プロフ) - からすさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます！ぜひ、見ていっていただければ嬉しいです^_^ (2021年1月16日 22時) (レス) id: 710d82267e (このIDを非表示/違反報告)
未憂(プロフ) - 無事にハッピーエンドに終わってよかったです！樹くんが、いつ！好きになったのか…樹サイドのお話も読みたいです (2021年1月16日 17時) (レス) id: 0ef84b32c7 (このIDを非表示/違反報告)
からす(プロフ) - 終わり方が綺麗！次の作品も楽しみにしてます！ (2021年1月16日 1時) (レス) id: b089b2aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちゃこ
| 作成日時：2020年12月16日 16時
