_33 ページ33
.
『なんか、こーちくん黒くなってる』
「焼けちゃったよ」
体育祭翌日の朝、こーちくんと一緒に作業を始める。
〈ごめんねぇ、疲れてるのに〉
『全然！おじいちゃんもゆっくりしてていいからね』
ほれ、とオレンジジュースを注いでくれる。
これがまた、美味しいんだよなぁ。
.
「今日打ち上げあるんだっけ」
『うん、5時ごろかな』
「俺もあるから、4時に店閉めよっか」
『えっ！？いいの？！』
いつもなら、夜遅くまで営業しているが、どうやら事前におじいちゃんに了承してもらっていたらしい。
おじいちゃん、こーちくんありがとう。
.
お客さんもひとり2人しか来ておらず、相変わらずゆっくりとした時間が流れる。
その間もこーちくんとはたわいもない話をしている。
すると、
『いらっしゃ、 』
カランコロンと鳴って扉が開いた。
「よっ」
現れたのは
『北斗くん！？』
優「北斗じゃん」
北「来ちゃった」
暇だったから、と言って空いてる席に座った。
あれ、でもクラスの子カラオケ行ってるんじゃ。
『北斗くん、カラオケ行かなかったの？』
北「うん、俺そう言うの苦手で」
『まぁ、そうだよね。ゆっくりしていってね』
北「あ、ねぇ」
飲み物を出して去ろうと思ったら、腕を掴まれ動けなくなった。
北「打ち上げの場所まで一緒に行かない？」
『え、いいけど』
やった、と小さく喜ぶ北斗くん。可愛いな。
『あと、2時間で締めるから待っててもらってもいい？』
北「うん、待ってるね」
私が去れば静かに本を読み始めた。
窓からの日差しが、ちょっとだけ当たってて絵になっている。
優「北斗とめっちゃ仲良いね」
『そう？まぁ、席２回も連続で隣だったからね』
優「珍しい」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おちゃこ(プロフ) - 未憂さん» 最後までお付き合いありがとうございました！今のところ樹くんサイドを書く予定はないのですが、時間が空き次第書かせていただきますね^ ^ (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 710d82267e (このIDを非表示/違反報告)
おちゃこ(プロフ) - からすさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます！ぜひ、見ていっていただければ嬉しいです^_^ (2021年1月16日 22時) (レス) id: 710d82267e (このIDを非表示/違反報告)
未憂(プロフ) - 無事にハッピーエンドに終わってよかったです！樹くんが、いつ！好きになったのか…樹サイドのお話も読みたいです (2021年1月16日 17時) (レス) id: 0ef84b32c7 (このIDを非表示/違反報告)
からす(プロフ) - 終わり方が綺麗！次の作品も楽しみにしてます！ (2021年1月16日 1時) (レス) id: b089b2aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おちゃこ
| 作成日時：2020年12月16日 16時
