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『樹くんっ！』
「うおっ、はよ」
スクバを背負いポッケに手を入れて歩く爆モテじゅったんこと、田中樹くん。
最寄りで彼を見つけた瞬間、飛びついた。
『樹くん今日は早いんだね』
「呼び出されたから」
誰に？と聞けば女の子の名前。
彼はかなりモテる。"爆モテじゅったん"なんてあだ名がつくくらい。
それくらいかっこよくて、優しい彼。
多分、学校内で彼を知らない人はいないのではないか。朝学校に着けば寄ってくる女の子たち。
私なんてすぐ、ふっとばされる。
ってことはなくて、
『樹くん、昨日のイッテq見た？』
他の女子に負けじと彼の席の前に後ろ向きで座る。
「まだ見てないんだよなぁ、あっ、ネタバレすんなよ」
『えぇ、どうしようかなぁ』
痛い周りの女子からの視線。
こんなん、慣れたものだ。
みんなお察しの通り、私は樹くんに恋をしている。こんなかっこいい人好きにならなきゃ逆に損だよ。
高校一年生の始業式で周りよりも髪が茶色い彼を見た瞬間、一目惚れをした。
友達に聞けば彼はギャルという生物が好きだって。だから、髪の毛も金髪に近いミルクティーベージュの色にしたし、スカートも短くして、メイクも濃くした。
すべては彼のために。
「かわいい」
自分から声を掛ければ、噂通りギャルの見た目の私に惹かれた樹くん。
けど、そんな私みたいな子はいっぱいいて、一度勇気を出して告白したが振られた。
どうやら、彼は特定の彼女はつくらない主義らしい。
だから、私は諦めずに彼の隣に居ようとしている。
『惨めだなぁ』
「何が？」
『んー、なんも』
田中樹くん、私に振り向いてくれるのはいつですか。
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おちゃこ(プロフ) - 未憂さん» 最後までお付き合いありがとうございました！今のところ樹くんサイドを書く予定はないのですが、時間が空き次第書かせていただきますね^ ^ (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 710d82267e (このIDを非表示/違反報告)
おちゃこ(プロフ) - からすさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます！ぜひ、見ていっていただければ嬉しいです^_^ (2021年1月16日 22時) (レス) id: 710d82267e (このIDを非表示/違反報告)
未憂(プロフ) - 無事にハッピーエンドに終わってよかったです！樹くんが、いつ！好きになったのか…樹サイドのお話も読みたいです (2021年1月16日 17時) (レス) id: 0ef84b32c7 (このIDを非表示/違反報告)
からす(プロフ) - 終わり方が綺麗！次の作品も楽しみにしてます！ (2021年1月16日 1時) (レス) id: b089b2aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちゃこ
| 作成日時：2020年12月16日 16時
