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『いらっしゃいませー!』



ぞろぞろと入ってくるサラリーマンや、大学生のお客さん達。



「姉ちゃん、ビール3つおねがい!」


「おっ、Aちゃんよく働くねぇ」

『おじさん、よく来ますねぇ』

「嬉しいんだろ?」

『お帰りいただいて結構ですよー』



なんて、常連のおじさんと会話しながら注文を聞く。

親戚が経営している居酒屋で数ヶ月前からバイトを始めた。忙しいけど、その分やりがいもあるし、お客さんとの会話も楽しくて好きだ。

って言っても高校生の私が出れるのは準備を始める夕方からピークを迎える22時までだけど。


チリンと扉の開く音。




『はーい、いらっしゃいませ!』


「5人っていけます?」



入ってきたのは数人の大人たち。


『あーちょっと、狭くなっちゃうんですけどそれでも大丈夫なら』


「いいよな?」

「おう」




『かしこまりました、案内しますねー』



空いている席にご案内し、おしぼりを置きに行く。



『ご注文お決まりでしたら、お声掛け下さい』



「あっ、生3つとハイボール1つ、あと、樹は?」

「あー、俺どうしよう」



樹、そう呼ばれ、目線を向けられた人の方を見る。






『あっ、』

「あっ」


最悪だ。まさかいるとは思わず、声出しちゃった。



「ん?どうかした?」

「店員さん困ってんじゃん、早くしろよ」


「あーじゃあ、俺烏龍茶で」



『かしこまりました、
少々お待ち下さいる』




注文を復唱して、ドリンクを作りにいく。

…絶対あれ、田中だよな。田中樹だよな。ガッツリ目合ったもんな。




よし、見なかったことにしよう。



『お待たせしました、生ビール3つ、ハイボールと烏龍茶が1つですね』



「「ありがとう」」






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おちゃこ(プロフ) - かえさん» ご指摘ありがとうございます!修正させていただきました(>_<) (2021年9月23日 10時) (レス) id: 4348ae250b (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます。20話の高地くんの漢字が、高知になっているので修正した方がいいかと思います、、。 (2021年9月20日 0時) (レス) id: 664476c07f (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 最高です!!!更新されるのを楽しみに待ってます! (2021年7月7日 10時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おちゃこ | 作成日時:2021年7月6日 22時

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