アンチと愉快な仲間達

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「ほな行くで！出っぱーつ！」



翔「いや、運転すんの俺な」


「ちょった、俺らの命、任せたで。」




運転席に座る翔太くん。
その隣の助手席には、関西弁を話す康二くんという男の人。

翔太くんの友達で、補習でこれなかった樹の代わりに呼ばれた彼。




康「Aちゃんは、翔太とバイトが同じなんよな？」


『そうです！』

康「何歳なん？」



17歳と答えれば、大袈裟に驚く康二くん。



康「jkやん！！やっっば、！」


『やばってなんですか』笑

翔「クソガキだもんな」


『翔太くんに言われたくないし！』



バックミラーで目を合わせてくる翔太くん。ちゃんと前見て運転してください！

康二くんはじぇーけー…と小声で連呼している。
その後、話していくうちにタメでいいよと彼の方から言ってくれた。





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『よーっし、いっぱい買ってもらお』


翔「買わねぇよ？」


『ケチ』


着いたのは、アウトレット。
車から降りて早速買い物を始める。




康「めっちゃかわええ！」


翔「うわ、康二っぽ」

『康二くん、センスいい』


康「ほんま？！めっちゃ嬉しい」



褒めればすぐに照れる康二くん。子犬みたいで可愛い。
段々と年上に見えなくなってきた。




翔「こっちは？」

『んー、なんか違う』


翔「お前、俺には厳しいのな」


『そんなことないよ』

康「仲ええなぁ」笑





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『あー楽しかった』

　
翔「俺の給料…」

康「自分で買うてたやん」


車の座席には沢山の買い物袋。
夏休みだからって、みんな奮発しちゃって…。

　
　

『翔太くん、運転ありがと。康二くんも急だったのに来てくれてありがとう』


翔「おうよ」

康「こちらこそ〜！めっちゃ楽しかったで。また遊ぼうな」




翔太くんが家の前まで送ってくれて、2人に手を振る。

最後まで、子犬感全開の康二くん、可愛かったなぁ。なんて、思いながら家に入った。





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