アンチと愉快な仲間達

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『…、』


「ん？どうしたの？」




ポカンとした顔で私を見る田中、とその仲間達。


『…ん？どうしたの？じゃないんですよね。見たらわからないかな？これ』


「へっ、血?」

「んなわけねぇ、じゃん！」

「えっ、大丈夫？」


それぞれの反応をする彼ら。


『あんたらのせいなんだけど』

「俺らなんかした？」


松村が何食わぬ顔でそう言う。
こいつ、。





『ぶちころ「はいはいはい、Aちゃん抑えようねぇ〜、一旦帰ろうね〜、失礼しました〜」 』




手が出そうな私を止めた飯塚。
そのまま、残ったパスタを持って席を移動する。





「キレ症出ちゃってるから」

『ムカつくじゃん、』


「いやまぁ、流石にそれはキレるけど」



いくら、見た目がいいからって調子乗りすぎなんだわぼけ。


なんとか、怒りを抑えて5限の準備をする。





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「ねぇ、」


『…なに？』



席について、チャイムがなるのを待ってれば前の席の松村が振り向いて話しかけてきた。




「さっきはごめん」


『は？あ、いや』

顔の前に手を合わせて謝罪される。そんなん、されると思わなかったからつい口が悪くなっちゃった。




「それ、落ちなかったら俺のやつあげる」


『いや、いいよ。まず、男女で違うし。サイズも』


「だって、」

『んはっ、もういいって。ぶつかったの松村じゃないし』


目尻を下げてわんこみたいな顔する松村。
なんだか可愛く見えてくる。




「本当に落ちなかったら言ってね」


『あーはいはい』



チャイムが鳴るのと同時に松村は前を向いた。








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