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『おじさん、きゅうりの漬物追加で』
「はいよ」
『樹、5卓のお伺いお願い』
「おっけ」
無事テストが終わり、バイトも樹と一緒に復帰する。
まぁ、彼は３つも赤点を取ってきたらしいけど。
逆によくそんな取れるわな。
「A、これ持ってって」
『えぇ、あのお客さん苦手なんだよね。翔太くん行ってくんない？』
「はぁ？しょうがないな」
久しぶりにシフトの被った翔太くん。
二つ年上の大学生だけど、私の方が先輩だからってタメ口で話してる。
って言っても、基本ここの人たち年齢関係なくタメ口だけど。
「次はAが来てだって」
『キャバクラじゃないんだよ、』
田「何、気に入られてんの」
少し手が空いたからか、樹も会話に入ってくる。
『あの人、身体触ってくるんだよねー』
田「やば、」
翔「なんかあったら言えよ」
『うん、まぁもうあったんですけどね？』
今日はまだだけど。
と、そんな話をしていた矢先、Aちゃんと呼ぶ声。
田「ご指名いただきましたぁ」
『うっさ』
樹に舌打ちをして、お客さんの元へと向かう。
「Aちゃん、明日もいるの？」
『あー、確認してないんで分かんないです』
「いるなら、また、来ちゃおうかなぁ」
へへへ、と笑うお客さん。
顔を近づけて話すから、ビールの苦い匂いが鼻にくる。
「かわいーね、Aちゃん」
『あははは、ありがとうございます』
適当に返事をしてその場を離れようとするが、腕を掴まれて立つことも出来ない。
『あの、ちょっと、』
翔「すみません、お客さん、忙しいんでまた後でにしてもらってもいいっすか？」
「後でねぇ、Aちゃん」
意外にも聞き分けがよくて、翔太くんが来ればすぐに離される腕。
その後も何度か呼ばれたが代わりに翔太くんと、樹が行ってくれた。
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『お疲れ様でしたー』
田「おつかれっした」
樹と一緒にあがる準備をする。
翔「ちゃんと、送ってやれよ」
田「いつも送ってるけどね」
『方向一緒なだけだけどね』
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田「お前、まじでストーカーとか気を付けろよ」
『わかってるよ』
分かってねぇだろ、と自転車を持っている方の逆の手で頭を突いてくる。
田「てか、しょっぴーかっこよかったな」
『あぁ、そうだねぇ』
田「好きなっちゃった？」
『好きだよ？』
田「え、」
『嘘に決まってんじゃん』
意外にも単純だな、樹って。
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おちゃこ(プロフ) - かえさん» ご指摘ありがとうございます！修正させていただきました(>_<) (2021年9月23日 10時) (
レス) id: 4348ae250b (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます。20話の高地くんの漢字が、高知になっているので修正した方がいいかと思います、、。 (2021年9月20日 0時) (レス) id: 664476c07f (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 最高です！！！更新されるのを楽しみに待ってます！ (2021年7月7日 10時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちゃこ
| 作成日時：2021年7月6日 22時
