アンチと愉快な仲間達

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「ふーん、Aちゃんもサボり魔ってことか」


『いや、私はただ、体操着忘れたからここにいるわけで』

「それをサボりって言うんだよ？」



単語帳のお礼を言えば、お返しにちょっと話そうと言われ、起き上がってベッドの横に座る。
なぜ、名前を知っているのかつっこもうとしたけどやめたておいた。




「てか、俺のこと分かる?」

『その金髪で目立たないとでも？京本くんでしょ』

「えぇー、知ってるんだ」




最近、陽キャに絡まれること多いな。
なんだこれ。なんかの呪いか？



「樹とバイトしてるんだっけ？」


『良くご存知で』

「樹から話聞いてる

『田中ねー、頑張ってるよ』



「あいつ、ちゃんと腹から声出してる?」


『出してるけど、まだまだだね』



この間、お皿割ってたし。2枚も。




「樹がバイトしてんの見てみたいかも」

『普通だよ普通』


友達のバイト姿って見たくなるもんなの?
飯塚もよく客として来てるけど。




「てか、名前で呼んでよ」

『えっ？ 京本くんのままでよくない？』

どうせ、今後関わることないだろうし。
田中とかなら、まだしもクラスメイトでもない人を名前呼びする必要性はあるのか。



「いいから、ほら」

『いや…下の名前知らない』

「はぁ？苗字は知ってんのに？」

『興味無いもん』



「たいが！京本大我ね！」

『大我くんね』

「大我でいいって」



どうしても、呼び捨てで呼んで欲しいらしくて半強制的に大我呼びに。相手も呼び捨てで私を呼ぶことに。

いや、なんでこんな距離近づいちゃってんの。



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