松田くんの彼女（仮） (ページ20)

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A明日、何時集合ですか?

松田元太やっぱ、いい

　
嘘の熱愛報道が出た日、翌日のつだくんの誕生日を一緒に過ごすためにと連絡をすればいきなり断られる。

待って、絶対勘違いしてる。
てか、信じちゃうの？！つだくん！！

Aあれ、嘘だから!!!

A彼氏なんていないし!!!!

Aつだくんしかいないし!!!!!!

松田元太いや別にそういうんじゃない

Aね、本当に違うから
　

どうせ、文字だけのやり取りじゃ伝わらないと思い必死に電話をかける。

が、もちろん出てくれない。

松田元太仕事中

A返信してるじゃん!

既読無視で終わったライン。

結局、電話も返ってくることなく数時間が経った今。

『ねぇ、樹くんどうしよう』

「待つしかねぇだろ、そんなしつこいと嫌われんぞ」

丁度恋愛マスター田中樹から、ご心配の電話がきてその流れで相談をしている。

『もう希望が見えない』

「希望は持て」

『いやなんかさ、誕生日一緒に過ごそうって言われたらおっとぉ？ってなるじゃん？？ちょっと意識しちゃうじゃん？？まぁもうしてるんだけどさぁ』

　
「まぁ、元太もずりぃよな」

『ね！樹くんもそう思うでしょ！』

なんて、つだくんの話をしていれば

『待って、樹くん』

「ん？」

『つだくんから、電話きたから切る』

強制的に樹くんとの通話を切り急いでつだくんに、かけ直す。
ごめんね、恋愛マスター。

『はいっ、此原です』

「…」

『つだくん、？』

「昼電話出れなくてごめん」

声を発したかと思えば、後ろにトラがいるのがわちゃわちゃしてるのが聞こえてくる。

『あっ、いや、ただあの報道が嘘ってことを伝えたかっただけだから』

「彼氏じゃないの、？」

『彼氏じゃない、お兄ちゃん』

「え、お兄ちゃん？」

なんだ、と安心したような声。

『サイトとインスタで、さっき訂正したんだけど見てないかな、？』

「ごめん、見てない」

『仕事中だもんね、本当に違うからね!』

「分かったから」

なんとか、つだくんの誤解を解くことに成功。
兄を全世界に晒すような結果になったけど。

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