生き抜け！ロボトミー職員！

緑青の白昼 その2 ページ45

私達はコントロールチームにいる緑青の白昼に向かって走っている。

武器を持ちながら走るのはかなり疲れるものだ…

「銃声！この先！」

ジョシュアは廊下方面を指差した。待機場所までついたようだ。

後ろの方からバタバタと足音がいくつもする。

振り返るとハンターやリアリズムに顔も名前も資料でしか知らない職員達がいた。

「A先輩！どうやら白昼は充電か何かで動かなくなる時があるみたいです！」

「ああ、そこが狙い目だな」

この場の緊張感が高まってきている。
管理人の指示で一斉に攻撃を仕掛けるのだ。

『白昼に突撃！』

指示を受け走り出す！

私より大きな機械…白昼が見える。

短期決戦にしなければ被害は尋常じゃないだろう。

「はぁッ！」

ガツンと白昼の体に槍を突いた。
それは貫通することはないので必死に突きまくる。

白昼の周りを囲って皆で殴るのはリンチみたいな光景だろう。

しかし躊躇してはいけない…奴が動き出したらその手のノコギリで一網打尽にされてしまう。

『退却！』

私達は急いで離れて行く。

白昼はゆっくりと動き出し銃口をこちらに向けた。

ダンッダンッと、うるさい銃声が響く。

「…！がァｯ！！！」

左腕と脇腹に鋭い痛みがはしった。

私はよろつき、動きが鈍る。

痛い…！そうか、雪の女王のE.G.Oは物理的なダメージに弱いのだった…！

しかし、どうにか廊下の外へと抜け出すことができた。

「A、大丈夫ですか？」

リアリズムが心配そうに私に駆け寄ってきた。

「まだ大丈夫…リアリズムこそ、大丈夫か？君も何発か受けただろ…？」

「私はred耐性のE.G.Oなので。２体目の白昼の前にAは回復を挟んだ方がいいです」

そうは言われても管理人が回復しろと言わなければ無理な話だ。

『突撃！』

また廊下へ向かって走り出す。

白昼の体はもうボロボロのようだ。

「喰らえッ！！」

力一杯槍で突き刺す。

耳障りな金属音を立て、ガラガラと白昼は崩れ去った。

「ふう…何とかなったな」

周りを見渡す。

幸い、まだ誰の死体も無い。

『次は情報チームの指定場所へ。ソボレギはそこに交流。Aは教育チームのメインルームで回復しろ』

おや…どうやら回復できるようだ。

「皆、どうか気を付けて！」

私は教育チームへ歩き出した。血が腹から吹き出すので走る事はできない。

「ジョシュア達、頑張りますよ！！！」

私は皆の走って行く姿を見送った…

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