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F-05-52 その3 ページ42

私は今、自販機を磨いていた…

そして自販機の横に立っているエビのきぐるみ…?が時折私をぺしぺし叩く。

うーん…何なんだやつら…妖精?

でもそうとは思えない…人並みのサイズだし…

ぺし

エビは私の肩を叩き自販機の後ろを指?で指す。

次はそっちを磨けと?

なんだか今まで会ってきた幻想体の中で一番人間的に感じる…

にしても本当に自販機だなぁ…裏路地にだって探せばありそうだ。

「うん…洞察作業、終わります」

磨き終わり掃除道具をワゴンに詰め込み始める。

するとエビはちょいちょいと私を手招きする。

手招きには良い体験はないな…と思っていても無視する訳にはいかない。

「ああ、えっと…なんだい?」

自販機の前に立たされる。すると自販機の口からガコンと缶らしきものが降ってきた。

エビの方を見てみると何かを飲むようなジェスチャーをしている。

飲めと言うことか…この得体の知れないものを…

雪の女王の時みたいにならなければいいんだが…

私は自販機から青い缶を取り出す。ジュースだろうか…

蓋を開けてみるとプシュッ…と炭酸の抜ける音がした。

エビは私をじっと見ている…

もう、ぐいっと一気に飲もう。

缶に口をつけ上を向く。

口にはソーダ味が広がった。

炭酸は一気に飲むには喉が辛いが、むせることなく飲みほせた。

「美味しい…」

普通の、いや普通のジュースより甘美で疲労の取れるようなジュースだった。

エビはそんな私を見てうんうんと頷いている。何なんだ。

とりあえず空になった缶もワゴンに積んでメインルームに帰る事にした。

エビは私に手を振っていた。

中の人いるんじゃないか?あれ

私は不思議な気持ちになりつつも、帰った…

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なっしん(プロフ) - インディゴのロボトミーコーポレーション好きさん» コメントありがとうございます!魔弾さん、とてもかっこいいですよね!はたしてこの投稿ペースで出せる日は来るのか……出したいですね(´・_・`) (2023年3月28日 22時) (レス) id: 422472f880 (このIDを非表示/違反報告)
インディゴのロボトミーコーポレーション好き - とっても面白いです!私は魔弾さんがすきです!出してほしいです.. (2023年2月8日 17時) (レス) @page9 id: 1489bcb344 (このIDを非表示/違反報告)
なっしん(プロフ) - エリーさん» コメントありがとうございます!死蝶さんはそのうち出演予定となっております! (2021年2月14日 21時) (レス) id: 422472f880 (このIDを非表示/違反報告)
エリー - 死んだ蝶の葬儀出してほしいです…!一番好きなアブノーマリティなので! (2021年2月14日 18時) (レス) id: 069e45f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
なっしん(プロフ) - 化け猫さん» コメントありがとうございます!好きなセフィラはビナー様ですね!カリスマ!好きなアブノマは自分の名前の由来にもしている何もないくんです。更新頑張ります!励みになります! (2020年12月21日 17時) (レス) id: 422472f880 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なっしん | 作成日時:2019年4月20日 0時

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