F-05-52 その2 ページ41
『A、F-05-52に洞察作業』
さっそく管理人からの指示だ。
私は掃除道具を取りに行こうとしたが後方から呼び止められた。
「A様、A様。洞察用の道具なら用意しています。どうぞお使いください」
振り返ると、エデンがガラガラとワゴンを押してきた。
「エ、エデン?わざわざ用意してくれたの?」
「はは…お役に立ちたくて」
エデンは指で頬をかき照れたように笑った。
自分の仕事もたくさんあるだろうに…
「ありがとう!助かるよ」
私は好意に甘んじてワゴンを受けとった。
そして軽くエデンとジョシュアに手を振って作業に向かった。
.
.
.
ジョシュアはAを見送った後ちらりとエデンと呼ばれたオフィサーを見る。
…A様?
大抵のオフィサーは様付けでジョシュア達を呼ばないだろう。
そしてエデンのあの目…キラキラとしている目をAに向けている。
それは何とも言えない居心地の悪さを感じた。
たとえば…昔ソボレギちゃんと出会ったあの場所のような…
ちょいと様子を見てみようか…
「おはようございます!たしかAがエデン!と呼んでましたね!ジョシュアはジョシュアと言います!!同じ教育チームとしてよろしくね!!」
笑顔を作って明るく話かける。
彼も笑顔を浮かべて話す。
「ジョシュアさんですね。A様から貴方のお話を聞いたりしましたね。よろしくお願いします」
様を付けるのはAのみなのか?
どうして様付けしてるか、いきなり聞いていいものか…彼の地雷を踏みそうだ。
「エデンって呼んでいいです?ジョシュアのこともジョシュアと呼んでほしいから!そういえば!さっきワゴンの準備してましたね!!手際が良くてすごかった!!」
「はい、エデンで良いですよジョシュア。僕はここに来る前は別の支部で働いてましたから…エージェントの皆さんの仕事を見て覚えたんですよ」
エデンの目を見るとAに向けているようなキラキラ目ではなかった。
うーん…2人の間に何があったんだろう。
『ジョシュア、大鳥に愛着作業』
「あ、指示きました!!!ジョシュアもう行きますね!」
「ええ、行ってらっしゃいです」
もう少し話したかったけれど管理人の指示は絶対だ。
ジョシュアはその場を後にした。
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっしん(プロフ) - インディゴのロボトミーコーポレーション好きさん» コメントありがとうございます!魔弾さん、とてもかっこいいですよね!はたしてこの投稿ペースで出せる日は来るのか……出したいですね(´・_・`) (2023年3月28日 22時) (レス) id: 422472f880 (このIDを非表示/違反報告)
インディゴのロボトミーコーポレーション好き - とっても面白いです!私は魔弾さんがすきです!出してほしいです.. (2023年2月8日 17時) (レス) @page9 id: 1489bcb344 (このIDを非表示/違反報告)
なっしん(プロフ) - エリーさん» コメントありがとうございます!死蝶さんはそのうち出演予定となっております! (2021年2月14日 21時) (レス) id: 422472f880 (このIDを非表示/違反報告)
エリー - 死んだ蝶の葬儀出してほしいです…!一番好きなアブノーマリティなので! (2021年2月14日 18時) (レス) id: 069e45f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
なっしん(プロフ) - 化け猫さん» コメントありがとうございます!好きなセフィラはビナー様ですね!カリスマ!好きなアブノマは自分の名前の由来にもしている何もないくんです。更新頑張ります!励みになります! (2020年12月21日 17時) (レス) id: 422472f880 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なっしん | 作成日時:2019年4月20日 0時