生き抜け！ロボトミー職員！

初作業のその後 ページ3

私はあの後、何度も作業に入らされた。

あの頭蓋骨の事を最初は怖いと感じていたが作業回数が10回を越えた辺りから慣れてきた。

何故ならその頭蓋骨は私に一切干渉することはなかった。

ただずっと宙に浮かび歯をかちこち鳴らしたりしているだけだ。

アブノマってそんな思ったより恐ろしい存在ではないかもしれない。

そんなことを考えていると、管理人からもう何度目かわからない作業指示を受けた。

業務の終了条件はなんとエネルギーをノルマまで貯める事と、管理人の判断による。

いったい、いつ終わるのか…と私は疲労で重い足を引きずるように作業へ向かった。

ところでアブノマには作業を上手くこなすと放出するエネルギーであるPE-BOX(陽性エンケファリンBOX)でアブノマの観測を行える。

観測をすることにより、作業成功率が上がったり、好きな作業やどんな名前で何をする奴かわかるらしい。

そして観測をさらに進めていくとアブノマから武器防具…通称E.G.Oを製造できる。

明日は頭蓋骨…いや名前は[たった一つの罪と何百もの善]から製造したE.G.Oを着用しろと命令された。

アブノマから製造された武器防具のほうが今着ているスーツより身を守れ、強い。

そしてアブノマは収容室から逃げ出すそうだ。

その時はそのE.G.Oを使いアブノマ鎮圧(殴って部屋に戻す事)をする。

そこまで考えて、アブノマに対してすごい防具とかで身を守らないといけないとは、やっぱり恐ろしい存在なのかも…と、また考え直した。

ところでまだ業務終了しないのかな…

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