く り か え し 【 Reo.S 】

美月先輩(過去編) ページ5

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玲於に見惚れてよそ見してたから誰かにぶつかった
手に持っていた教科書やノートが散らばる



『すっ、すいません！！！』



相手はとても綺麗な人で
……あ、この人知ってる


「ばーか、ちゃんと前見ろ。」
「すいません、大丈夫で……」


言いかけて固まった玲於
眉間に皺を寄せ言いかけたことを飲み込むように喉を鳴らす


どうしたの…？



「行くぞ」



そう短く言葉を発すると私の教科書を拾い
さっさと歩いて行ってしまう



『あの、本当にすみませんでした…！！』

『待って！！』



もう一度謝り、玲於を追いかける

歩くの…速い……




『玲於って、美月先輩と知り合い？？』



さっきぶつかってしまった彼女は
大学内で一番の美人と言われているほどの綺麗な先輩
おまけにどこかの大企業の社長令嬢だとか


私でも知ってるぐらい有名な人




『玲於、聞いてる？』

「知らね」



ぶっきらぼうにそう言って

それから何も話さずに帰ってしまった



玲於……


美月先輩とどんな関係なの







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