リング(過去編) ページ22
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『本当に終わっちゃったんだー…』
家主のいなくなった部屋で一人呟く
土日は休みの私と違って
美容師の茉莉は仕事がある
私の事を心配して仕事を休むと言い出したけど
なんとか説得して行ってもらった
今は1人になりたかったんだ
いつからだろう
遊びだったってことは付き合うところから…
きっと…相手は美月先輩なんだろうな
何となくそうなんだろうと確信している
今思い返せば美月先輩と玲於の関係を
疑った時もあった…
「好きだよ」
そう言ってくれたのも嘘…だったんだよね……
『……っ、』
『なんでっ、なんでよ！！！』
我慢していたはずの涙が1つまた1つと
次々に零れ落ちていく
意味がわからないよ
どういうこと？
ずっと…ずっと……騙してたの？
結婚するからって何！？
右手に付けていたペアリングに涙が落ちる
たしか大学4回生の時
3年の記念日で貰ったー……
"
『えっ、ペアリング！？いいの！？』
『さすが玲於だね！可愛い！センスいい！！』
『きっれー！！わ！サイズピッタリだよ玲於！！』
「ははっ」
『え、何！何で笑ったの！？』
「予想通りの反応するから」
『嬉しいんだもん！』
「山本がリングつけてるの羨ましそうにみてたもんねーよかったねー」
『もー、またそんなこと言うー！！』
「外すなよ」
『玲於が外せって言うまで外さないよ』
「なにそれ。俺が言うって？」
『んーー、どうだろ』
「……来年さ、就職して落ち着いたら」
「こっちの指にリングはめてあげる」
『玲於……』
"
『こっちに…はめるリング……』
『くれるんじゃなかったの…？』
涙で霞む視界の中
右手にはめられていたリングをとった
今まで外したことなんてなかった
薬指にはしっかりと跡が残るくらい
『あ……玲於……ペアリングつけて…なかった』
まさか
玲於が持ってきたキャリーバッグをあける
私の着替えとか使ってた日用品
お揃いで買ったたくさんの物
『……っ、』
1番底に見覚えのある箱
震える手で手に取り、開ければ
玲於の薬指に輝いていたはずのペアリングが入っていた
『1番最初に入れたんだ……』
『なんで……いらないなら捨ててよっ…！！』
『私に渡さないでよ…』
力が抜けるってこういう事かな
茉莉から連絡が来るまで動けなかった
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きのこ(プロフ) - 面白くてもう4回ほど読み返してます！つづきが気になって仕方ありません！早く最終話見たいです！ (2019年8月10日 22時) (
レス) id: dee6d0cf2f (このIDを非表示/違反報告)
華娘@だ〜す〜.片寄LOVE - 次のお話に期待(=∀=) (2018年12月27日 19時) (レス) id: 3347e30700 (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - れやさん» ついにー！最終話目前！ですね！！昨日よりお知らせの1番最後に進捗状況を載せております。矢印の先が49話になれば一気に更新されます！いわばカウントダウンのようなものです！！わくわく！ (2018年12月24日 3時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)
れや(プロフ) - ついにですか！！！ (2018年12月24日 2時) (レス) id: e2c96a96ac (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - グリムパンさん» わーい！！グリムパンさん！！コメントありがとうございます( ´:ω:` )読み続けて頂けているようで、嬉しいです！更新あともう少し、お待ち下さい(^^)！ (2018年12月12日 11時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋色 | 作成日時：2018年10月28日 2時
