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紹介 ページ13

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宣言通り会わなくなって数日


落ちて落ちて落ちまくってた所に
茉莉から紹介したい人がいると連絡が来た

正直気分は乗らないけれど
家にいても余計に落ち込むだけだから…



「Aー!こっちこっち!!」

『ごめん、お待たせ』

「いいよ。それよりその顔なんとかしてよ?」

『………ごめん』




鏡で自分の顔を確認する
しっかりとついてしまっているクマに
血色の悪い顔……病人みたい

チークと口紅だけでも直そう


こんなになるのは佐野くんと別れた時以来だ


化粧を直して茉莉の後ろをついていくと
一番奥の席でピタリと止まった



『っえ……』

「いいから早く座って」


茉莉に促されて彼の正面に座る



「紹介するね?知ってると思うけど…」

「中務裕太さん」


「……中務裕太です」


『どうして……』


「途中で帰ったりしたら許さないから」

『まっ、まって…、!』



そう言い残して茉莉は店を出ていった

なんで……裕太さん…
どうしよう何話したら……
テーブルの下で拳を握りしめる


「ごめんな」


「なんか……無理やり…嫌やったやんな」


『い、嫌なんかじゃ……』



『でもすみません…裕太さんがお相手ならなおさら…』
『本当にすみません、帰ります』

「待って」

「好きやねん」

『えっ…』

「Aちゃんの事が…好きやねん」


『っ、わた、私、好きな人がいるんです』

「うん。知ってる」
「誰かは知らんけど好きな人おるんは茉莉ちゃんが教えてくれた」


「それでも紹介してくれって頼んでん」
「行きつけのショップの店長やなくて一人の男として」
「Aちゃんの視界にまず入らなあかんって思ったから」


『裕太さん……』


「時間かかってもええ。ゆっくりでいいから」

「Aちゃんの心の中に俺は入られへんかな?」


『………』



「…今はまだこのままでええけど、頭の中には置いといてな。
……俺がAちゃんの事好きやってこと。」


「困らしたい訳ちゃうし、今日のところは帰ろっか」




お会計をしている裕太さんの後ろで
裕太さんの背中をみつめる



もう私の頭の中はぐちゃぐちゃだった






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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 中務裕太   
作品ジャンル:恋愛
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きのこ(プロフ) - 面白くてもう4回ほど読み返してます!つづきが気になって仕方ありません!早く最終話見たいです! (2019年8月10日 22時) (レス) id: dee6d0cf2f (このIDを非表示/違反報告)
華娘@だ〜す〜.片寄LOVE - 次のお話に期待(=∀=) (2018年12月27日 19時) (レス) id: 3347e30700 (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - れやさん» ついにー!最終話目前!ですね!!昨日よりお知らせの1番最後に進捗状況を載せております。矢印の先が49話になれば一気に更新されます!いわばカウントダウンのようなものです!!わくわく! (2018年12月24日 3時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)
れや(プロフ) - ついにですか!!! (2018年12月24日 2時) (レス) id: e2c96a96ac (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - グリムパンさん» わーい!!グリムパンさん!!コメントありがとうございます( ´:ω:` )読み続けて頂けているようで、嬉しいです!更新あともう少し、お待ち下さい(^^)! (2018年12月12日 11時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋色 | 作成日時:2018年10月28日 2時

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