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A「………」
今日もかと、
期待していたけど。
目の前に並べられた彼用の食事。
今日は、帰ってくるような気がして___
食器を持ち上げ、
キッチンに向かった時だった。
ガチャ、とドアノブの音が鳴ったのは。
振り返ると、
部屋の扉を開いて俯く慧くんが。
A「………おか、えり」
慧「……A」
彼は、私を見上げた。
持っていた食器をひとまず
テーブルに戻して、
彼の目の前まで歩いた。
A「…どうしたの?」
慧「…………はなしが、ある」
その瞬間、
悲しそうな顔の彼を見て私は
大きく目を見開いた。
A「…………わ、わかった」
怖くて、怖くてずっと避けてきた。
今の慧くんと向き合うこと。
その手口を、彼は作ってくれたんだ。
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作者名:りーな。 | 作成日時:2017年4月23日 3時