54 Kei ページ4
番組のメイク室に
入ると、もう用意を済ませた裕翔と山田がいた。
笑ってソファの上話す2人。
俺の存在には気づいていないようで
口を開いてみた。
慧「こんにちはーー」
涼介「あー、伊野尾ちゃん
今日ギリギリじゃん!」
慧「あっはは、そ〜なんだよね」
俺は裕翔に視線を向けた。
彼もまた、俺を見ていた。
慧「こんにちは、裕翔…」
裕翔「Aちゃん、細くなってるの知ってた?」
決して笑った顔ではない裕翔の顔。
さっき、少し思った事だった。
慧「……ちょっとだけね
そう言えば、裕翔は昨日なんで、Aに…」
裕翔「伊野尾ちゃんがいないと、ご飯がすすまないんだって」
山田が隣で俺と裕翔の顔を
交互に見た。
涼介「ふ、たりとも…
どうかしたの」
裕翔「……伊野尾ちゃんが、どうかしてるんだ」
俺より身長の高い裕翔が
立ち上がった。
裕翔「自分の彼女ほっといて…、
別の女守りに行くって、
ほんっとにどうかしてる…」
裕翔は、俺の事情を何も知らない。
けど、いう必要もない。
慧「………うるせえよ」
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作者名:りーな。 | 作成日時:2017年4月23日 3時