星空キャンバス 5th

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『ごめん』






そうしゃくりをあげながら
泣いた圭人。






もう、なんでそんな事で泣くの？





私でも泣かないよ。









圭人「……寒かった？」





「………別に、我慢できたよ」





圭人「………ごめんね」









後から、ママが昨日のことを
全部圭人に言った事をしった。









よかった。八乙女くんのことは
できれば知られたくないから。









別に、何も無かったけど。






なんだか良くないって思った。









「…もういいの、そんな事よりも……





誕生日おめでとう、







私、一昨日クッキー作ったんだよ？



あとほら、プレゼントもあるよ」







充血した目で私を見上げた圭人。







そして私の手に乗った神袋を見つめた。








昨日の雨で、
しわくちゃになっちゃったけど。









「……ちょっと、濡れちゃってね







でもね？さっき確認したら
全然！中身は大丈夫だった！








……初めてだから、美味しいかはわかんないけどね…」









私は神袋をパカッと開いた。





すると、圭人がその手を止めた。









「…………ん？」









圭人の目から、また涙がこぼれ落ちた。









圭人「………俺、川本さんと………









キス、した……」

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