星空キャンバス 5th

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泣きそうな目で
圭人を見つめるその横顔。







日に日に彼女への不信感は増すばかりだった。








「……どうかしたの？」





彩伽「岡本さんに、話があって……」







そう言うと川本さんは
圭人の袖の裾を引っ張った。







彩伽「…お願い、岡本さんにしか話せないことだからっ……」









そんなに軽く触らないで。



そんで顔で圭人を誘わないで。









彼がどこかに行ってしまいそうで
凄く不安な気持ちにかられた。









圭人は困った顔で私たちを見た。









彩伽「……今じゃなきゃ、ダメなの…



お願い……、今日だけでいいから」









その言葉が圭人の良心の強さに
拍車をかけた。









圭人「…わ、かった………」








「………ぇ」








そんな私の精一杯の怒りは
2人の耳に届くことは無かった。








圭人「…ごめん、皆急だけど……



先帰っててくれない？」







光「……」





涼介「…川本さん、なんか大変そうだしな」







涼介が私をなだめるように言った。









そんなの、無駄だよ。









もう、これ以上近づかないんじゃなかったの…









「……行こう、皆」





ジャリ、と地面を靴で鳴らし
私を先頭にかかとを返した時、







圭人「…A、





また電話するからね」









小さく頷いたけれど、









ごめん、圭人私、







わからないよ。

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