星空キャンバス 5th

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先生「…では、
今日が終わるということはもうこのクラスも最後だからね。


本当にいいクラスだったと…っ思うよ」





加藤先生が涙ぐみながら話す。







生徒達からは笑いが起こるけど、
ただ一人共に鼻をすする人が。









圭人「うぅーっ…、寂しいよねぇ」





「……もーっ、圭人かっこ悪いよ」








圭人の二の腕を揺さぶると
ふふっと鼻笑いが聞こえた。








ふざけてるの？








もう、バカなんだから。









大貴「……うっわ、２ばっか」







靴箱の前、
自身の通知表をおおっぴらに広げて
嘆く大ちゃん。






侑李「……大貴ってさ、要領が悪いんだよ」





大貴「要領…？何それ、携帯の話？」








あまりの彼の常識のなさに
全員の口からため息が出た。







「…こんなでも一応留年はしなかったんだからよかったよ……」





雄也「…かなり、危なかったけどな」









私は割と安定した成績だからよかった。




圭人に勉強も教えてもらっていたから。







「ほんと、圭人のおかげ！」





圭人「何、そんな良かったの？」






私の通知表を覗いてくる圭人。







「ちょっと〜っ、圭人よりは悪いんだからやめてよ！」





圭人「えー、そんな事ないでしょ」









あ、今ちょっとラブが……









と思ったのもつかの間、
いつものあの声が私たちの耳に入る。









彩伽「岡本さん…」








でもいつもより彼女は焦っていた。

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