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A「大貴、部活お疲れ様」
いつものように下駄箱に降りると、
やっぱり涼介はいなかった。
まあ、そりゃそうだよね。
大貴「おう、ありがとう
…………帰るか」
うん、と頷いて
歩き出した。
大貴「今日の練習でさー、
シュート練習なんだけど
知念がまーた成長して、
最近すげえんだよ〜」
A「…うん」
大貴「早く補習終わらして、
圭人にも練習入ってもらわねえとな〜
2点なんてとってる場合かよ〜」
A「………うん」
結ちゃんに会って、話したい。
私達は涼介との時間を
そんな簡単に奪われて、
どうしたらいいの？
付き合ってるのを、
なんで教えてくれないの？
大貴「A、何考えてる？」
ハッと大貴の方を向くと、
あの日みたいな真剣な眼差しで。
大貴は立ち止まっていた。
大貴「涼介のこと？」
A「……………えっと、
あのね…
違う、結ちゃんに…」
『会って話したいなって』
そう言った時、
大貴は首を振った。
大貴「話してどうするの？
それで結が涼介から離れると思うの？
…………俺だってふざけんなって思ってるけど
けど、あれが涼介の選んだ道なんだ」
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作者名：りーな。 | 作成日時：2017年12月17日 8時
