~月が綺麗ですね~《Daiki & Ryosuke》 (ページ41)

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あれから間もなくだった。

涼介と、あの子がよく一緒にいるのを見るのは。

なんだか、ポジションを奪われた気がして
少し、少しだけ不貞腐れていた。

A「あの子にベッッタリ……」

昼休みの最中、
外でお昼を食べる二人を見て

わざと大げさに言うと、
岡本くんは苦笑いを浮かべた。

圭人「……山ちゃん、

どうしたんだろうね？

誰にも言わないんだ。

付き合ったのかどうかも」

私の隣の岡本くんの奥で
知念くんがミルクティーを片手に呆れたように
窓にもたれた。

知念「それどころか、

何も言わない上に

『お前達には関係ないだろー？』

なーんて言われちゃったからさぁ

もう僕達もトホホ～だよ」

ミルクティーのストローを
紙パックに乱暴に刺して、

知念くんはちゅーちゅー飲み出した。

A「涼介が、

どんどん遠くなる＿＿＿＿＿＿＿＿」

そんな感覚に目を閉じたくても
それはすぐそこにあって、

どうしていいのか分からなかった。

A「結ちゃんって子に

直接尋問………」

ぼそっと呟いたその言葉に

二人は目を揃えてぎょっとした。