40 Daiki ページ40
.
.
結が、涼介に告白＿＿＿＿＿＿＿＿
って、驚かねえよ。
大貴「うん…あぁ
でも
告白だけでこんなに遅くはならねえだろ？
ましてや、
涼介が思わせぶりなこと＿＿＿＿」
『思わせぶりなことしないだろ？』
そう言おうと思ったけど、
『あんなふうに抱きしめられたら…』
涙目で言うAが頭によぎった。
涼介「…結な、
元々親、離婚してたみたいなんだけどさ
最近、お母さんの方が
病気して亡くなったらしい＿＿＿＿」
間を空けて
出た言葉に俺は顔を上げた。
いつもの結の笑顔から、
そんな事実は考えられなかった。
けどよくよく考えると、
涼介にだけ見せていた結の裏の顔。
それは
結の心の闇だったんじゃないかな。
涼介はボールを持ちながら
『それで……』と続けた。
涼介「………アイツには、俺しかいないって」
え？
俺はその先の言葉を聞くのが嫌だった。
涼介「………親父さんに、引き取ってもらうつもりだったって…
でも、
向こうにはもう家族がいて＿＿＿＿
拒否、されたって」
涼介が下を向きながら
嗚咽を耐えているように見えた。
涼介「…………アイツ、
元気に見えても、
俺の前では泣いてたんだよ……
だから俺、どうしたらいいのか＿＿＿＿＿＿＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りーな。 | 作成日時：2017年12月17日 8時
