~月が綺麗ですね~《Daiki & Ryosuke》 (ページ32)

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32 Ryosuke ページ32

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「どうしてあんなこと？」

翌日、

いつものように部活を終えて

マネージャーの所に水を取りに来た。

マネージャーの1年、

高倉結が俺に言う。

涼介「Aだけじゃなくて、

お前まで……

理由なんてねえよ、ムカついただけ」

結「………なんでムカついたの？」

はあ、めんどくせえ奴。

Aの事を、

上手いようにはぐらかす大ちゃんにイラついた。

ただそれだけなんだけどな。

けど、確かに俺は

Aが大ちゃんのこと好きなんじゃないかと

たまに不安に駆られるんだ。

そう思うと、

いい意味でも悪い意味でも余裕そうなアイツが

とんでもなく腹が立って。

いつになっても大ちゃんに勝てない俺がいること、

それをアイツが気づいていたことも、

もうとにかく腹が立った。

結「ムカついて、大ちゃん先輩殴っちゃうほど

涼介、怒りっぽくないじゃない」

何も言わない俺にしびれを切らしたのか、

結は切ない表情で笑った。

結「そんなに……Aちゃんが好きなんだね」

立ち上がった結が

俺の肩に顔を埋める。

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結の気持ちには、気づいてた。