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おっと、と
口を手で抑えると
知念くんはやれやれと話し出した。
知念「恋愛経験０のAにはそりゃわかんないかな？
男の子って、そういうことを言うんじゃなくて
恋愛対象として
初めて見た。
ううん、
Aは見てしまった！」
断言されてしまった私は、
ただ座りながら呆然としていた。
涼介に『恋愛』なんて感情ないし、
まずアイツには似合わないでしょ？
A「わたしは、
大事な親友殴る人を好きになんてならないよ！
ひどい！本当にひどい！」
知念「好きな人、できたこともないくせに？」
図星をつかれて
言葉に詰まっていると
知念くんは『それに…』と話を続けた。
知念「大貴くんも言いすぎたんだよあれは
ていうか、アイツが1番
大貴くんのこと大好きだからさ……
だからあんま言わないでやって？
1番悪いことしたって思ってるのは涼介自身なんだ」
確かに………………
そもそも私が言う筋合いも、ないんだよ。
けど、やっぱ二人のあいだの亀裂を
私がほうっておくわけには………
知念「………で？
涼介のこと好きなんだ？」
A「は、誰もそんなこと言ってないよ！」
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作者名：りーな。 | 作成日時：2017年12月17日 8時
