~月が綺麗ですね~《Daiki & Ryosuke》 (ページ28)

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涼介が急にそんなこと言い出すから、

心臓がばくん、と動いた。

背中に涼介を感じながら

私は横に首を振った。

こうやって抱きしめられるのは、

何年ぶりかな…………

涼介の

淡い匂いが伝わってきて

急に、恥ずかし……………

「Aーー？

涼介も、ケーキあるよー？」

A「えっ…？！」

急に下から聞こえたママの声に

私は思わず涼介を突き飛ばした。

涼介「いっ…て！」

A「……ごめん！

だってママが…ごめん！ほんとに！」

びっくりしたびっくりしたびっくりした……

おかしい。

涼介とああやって

じゃれあったりするのは、

昔から何も変な事じゃないのに。

ママが来たところで、大丈夫なはずなのに………

涼介「…………顔赤い」

A「っ、赤くない！

涼介が変なことするからでしょ…！

もう、ケーキ行くよ！」

私は涼介に怒ってたことなんて前部忘れて

一目散に1階に降りた。