…そんな僕は平和主義者です。

平和主義者の鉄則 その十九 ページ20

・









いつものように、部活へ向かうと、

真面目に準備をしている木村ちゃん。







あぁ、Aのおかげだな。





今更ながら、Aにお願いしてよかった。






今では、普通に助かってるし。






文句も何もなし！






でも、いつも一緒にいるAがいない。







「木村ちゃん？Aはー？」






「あ、徹先輩！A先輩はまだきてませんけど…」






「そう」







おかしいなって思ったけど、とりあえず部活最優先のため、部室へ向かった。









・









結局、部活が始まってもAは来なかった。







「及川ー！みんなを集めてくれ！」





監督の言葉に従う。




「はい！」







「集合！」







すると、みんなが一斉にこっちへ集まってくる。






みんなが集まったことを確認すると、監督が話し始めた。







「えー、みんなに言うことがあってな。

マネージャーの木村を育てた田中が、今日、東京へ引っ越した。」





引っ越した？





Aが？東京に？







「それでな、田中がみんなへの手紙があるそうだ。

あと、木村！」



「はい！」



「お前にはこれを、だそうだ」



「あ、ありがとうございます…」





「とりあえず、ショックだろうから今日の部活はここで終わりだ。

さっさと帰って、心を整理して明日からまた練習だ

おつかれ」






そういって、去って行く監督。

平和主義者の鉄則 その二十→←平和主義者の鉄則 その十八

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す