智子んち物語。《青×緑》 (ページ1)

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#私とこの子ページ1

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隣町のドラッグストアで高いお金を払って

まさかとは思っていたけど、

検査薬はハッキリと答えを示していた。

｢藤井さん...ごめんなさい。｣

2階のトイレで心が苦しくなって
1人で泣きました。

厳密に言えば2人か...。

隠れて付き合いながら、たまにしかない休みを私に捧げてくれて本当に優しい人。

私の一方的な恋心かと思っていたら、

彼も私に気があったみたいです。

ただ大好きでした。

本当にそれだけ。

だけど私の隠しきれない動揺は家族にもバレバレで
最初に声を掛けてくれたのはアホなお兄ちゃん

元気ないやん。と言われたものの作り笑顔しか出来なくて余計に心配をかけ

晩ご飯も喉を通らなくて、いよいよお母さんに...

｢智子、何かあったんちゃう？

お母さんに話してみ。｣

心を少し見抜かれました

こんなこと隠してもなんの解決にはならへんから
兄弟やおじいちゃんが寝静まったあとに
打ち明けたんです

｢妊娠してもうた。かもしれん...｣

正座してスカートをギュッと握って精一杯の告白でした。涙が沢山溢れて止まらへんし、お母さんは大きな目を見開いたまま固まっていました

｢嘘やろ...あんたまだ未成年やんか｣

そう、私はまだ18歳。

もうすぐ19歳になろうとしていた。

｢あ、相手は...誰やの...？｣

お母さんも動揺してる

でも、相手は言われへん

その人の仕事にも支障きたすかもしれん

だって、

あの人...警察官やもん。