~INCOMPLETE~《赤》 (ページ5)

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桐山照史.

中間先生から今はリョウくんやから遊んだってて
メールが来てちょうど暇やしそっちに行った

｢リョウくーん、何してんのかな？｣

｢絵かいてる！｣

白い紙にクレヨンを滑らして止まることなく描き続ける

｢凄いやんか！天才やな｣

｢そやろ？リョウは天才やねん！｣

｢そうかー。
絵かいてて楽しい？最近辛かったこととかある？｣

｢たのしい！｣

｢ほな、辛いことは？｣

｢つらいこと･･････。。。｣

自由に動かしていた手がピタリと止まった

そして笑顔も消える

｢リョウ自身やで？
ほかの人は気にせんでええ、リョウは？｣

｢ない。｣

強ばった表情に変わる

これは、人格が変わりそうやね...

スーッと力が抜けたようにベッドに体を預け
目を閉じた

リョウ、君はいつも

辛いことを聞いたらそう変わろうとするよな。

でもそこから逃げたらあかん。

重岡くんもリョウも変わらな。

うっすらと目を開け始めた

涙袋が疲れた隈にも見える

｢名前は？｣

｢だいき･･･重岡大毅。｣

｢分かった。疲れたか？｣

｢ちょっとだけ、、｣

ゆっくり休みなさいと促して

今まで描いていた絵とクレヨンを持って病室を出た

2枚の絵があって

1枚はどう見ても中間先生。笑
唇ちゃんとかけてるわ。

2枚目は...たぶん母親

リョウには必要なんやろな。

もう、いないけど。