~INCOMPLETE~《赤》 (ページ36)

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眩しい光が瞼を通って感じる

なにこれ…

天国？

重い瞼を開けてみると、

そこは病院。

しかも点滴1本に繋がれてる

理解し難い。

俺…死んでないの？

見まわってた看護師さんが目線に入る

｢大丈夫ですか？｣

最初は応えられずに固まっていた

そんな中、看護師さんが連れてきたのは

濵ちゃん…？

｢望、今の状況教えてやろか、｣

｢ん、？｣

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｢大毅は死んだ。｣

俺もそのつもりやったのに、

生き残ってる自分が不思議になった

｢じゃあ、、なんで俺は…？｣

｢お前が飲んだのは睡眠薬だった。

2人倒れてるところを見つけてくれて運ばれたんやけど、大毅は違う違う薬を飲んでて、、。｣

｢なんで…。｣

どうして、俺だけ遺して…

｢あとは、これ読んで。｣

渡されたのは紙切れ

兄ちゃんの私物の中に入ってたらしい

頭の整理が付かず、ただただ呆然となる

紙には＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｢お前は生きなあかん。

人生棒に振るほど悪いやつや無いって分かる。

少しでも生きたいのなら、俺の分まで頼んだ

俺は、何にも縛られず

誰にも迷惑かけずにこの世を去ります。

約束を破ってしまってごめんなさい。

これからも頑張れよ。

頼りない兄から｣

なんで…

こんな結末になるはずじゃ無かった…

どうせなら、俺だけでも殺して欲しかった。。。

なんで、こんな俺を生かすの…

1人で命を絶てない弱い俺を…。

目の前はぐしゃぐしゃに濡れて

心もぐちゃぐちゃ。

濵田｢悲しみってこんな感じや。
悪い形にはなってしもだけど、そんな気持ちになれた望は、もう普通の心や。優しいな、お前は。｣

優しく頭を撫でられた

これまであんまり分からなかった

人が死んでも何ともなかったのに、、

初めて…こんなに泣けた。