~INCOMPLETE~《赤》 (ページ23)

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中間淳太.

｢お願いです小瀧くんに会わせて下さい｣

聞きなれない標準語で言い寄るコウ
彼が自ら喋ってくるのは珍しい。

｢いやぁ...難しいな。病棟が今は違うし、｣

｢お願いです。会わせて下さい｣

一切声色を変えずに無感情かのようだ。

｢ほな聞くよ？どうして小瀧に会いたいんや？｣

この質問にも顔色は一切変えず

｢彼を殺すためです。｣

間違いなくそう言った。
この時すでに体には悪寒が走って、怖くなった

2人は何かがある。

そう確信した。

何分かして大きくｶﾞﾁｬﾝ！と音が鳴り響いた

固定しているバンドを力ずくで取ろうとしたみたい

｢コウ！やめ！｣

僕が怒ってもそんなの聞き入れないくらい興奮しているのが彼の特徴

ガンガン何度も腕に力を入れて取るようにする

しまいにうっ血してしまいそうや。

点滴から鎮静剤を投与して落ち着いたものの

こんな状態が続けば確実に危険や。

まず、俺がしたのは

小瀧との関係性を調べるところから始めた

2人のカルテを何度も見返して、

どこか似たような症状がないか調べ尽くした

すると、

意外なところから答えが導き出された

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2人の父親は同一人物だと言うこと。

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