~INCOMPLETE~《赤》 (ページ13)

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#12 ページ13

桐山照史.

｢大丈夫か？リョウ...泣かんでええやんか。｣

何があったのか、
別人格の精神状態までも不安定になり始めた。

多分、、小瀧絡みのこと。

リョウはひたすら泣く、

俺の胸の中で息できひんでってくらい泣く

昔の重岡くんもこんなんやったんかな...

｢ほらー、顔ぐちゃぐちゃやんか

男前のルックスが台無しになんで？｣

目は赤く腫れて、まつ毛は涙に濡れて

顔は涙と鼻水でえらいことになって...笑

ちょっと笑える

｢せんせっ･･･ママに･･･怒られるっ･･･｣

｢ママは居らんよ。大丈夫や、心配すな｣

何を想像してるのかは分からへん

ただ、昔の記憶がリョウに入ってるのかもしらん

そう考えると悲しくなる。

母親がそんな過ちをしなかったら

重岡くんやって苦しむことは無かったのに。

俺のオレンジ色のカウンセラー服は

濃く色付いていた。

｢もう怖いことないか？

言いたいことあったらなんでも先生聞いたる｣

大きな背中をトントンしながら質問した

リョウは泣きじゃっくりをしてこう答えた

｢パパが･･･ママに、いたいことしてるっ･･･

つぎにリョウ...される。こわい。｣

確信した

これは重岡くんの昔の記憶やって。

まさか、父親からも虐待を受けていたなんて聞いてないぞ

これはなんだか複雑な所に入り込んでしまったのかもしれへんな。

一応中間先生に報告をしてみた

そして、衝撃の事実が明らかになったんや。

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