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藤井流星.
あれから1週間、この病院を訪れた
小瀧くんの傷の治り具合は順調で感染症の心配も無かったけど、問題は重岡くんに・・・
まず病室に入る前に忠告された
中間「最近とても不安定な状態なんです、
暴れたりするかもしれないんで気を付けてください」
近くで見守るとは言われたものの心はザワつく
テープを張り替えるだけじゃないから余計に
謎の恐怖心も。
久しぶりに会った彼は少し変わっているようにも見えて、緊張度が増した
「こんにちは。外科の藤井です、
手見せてくださいねー」
ベッドに寝かされていた彼は「どうぞ」と言わんばかりに手を外へ出す
傷口を確認して処置を始める
「無理に傷口見んでもいいよ」
横目で処置を見て目を時々細める
「先生...痛い。。」
「あとちょっと待ってや、すぐ終わるから」
俺にも焦りが見え始めてたと思う
普通の患者さんならどうってことないのに、
重岡くんやからか、手元がおぼつかない
「痛いっっ...」
「ごめんなもうちょっとの辛抱や」
滲み出る血液をガーゼで拭きながら
丁寧に抜いてゆく
もちろん表情を伺いながらやけど
だんだんおかしくなってるのに気がついた。
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作者名:匿名希望 | 作成日時:2018年9月9日 13時