だってそうじゃないと『アズカバンの囚人』 (ページ38)

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343話ページ38

軽快な音楽と共に一斉に足が動いていく。

…何に、なるのか。僕は、僕が一番怖いものは、

｢ヨーク、並ばないの？｣

｢…今いくよ。｣

さて、何が出るか…

｢ヨーク、一番前、行ってくれない？｣

｢…あ、うん、分かった。いいよ。｣

先頭にたったロンくんに声をかけられて前に立つ。

｢…何にかわ、る、｣

これは、あ、だめだ、

｢っリディクラス！！｣

ボガートは、パーティー会場へと変化した。

｢…何で、｣

ボガートは僕の家に姿を変えようとした…？

いや、僕の家のリビングか…

…なぜ？僕は、家を恐れているのか…？

…違う、僕が恐れているのは、？

｢…一体…何なんだ…？何を、僕は…｣

｢ヨーク？大丈夫？｣

｢っとぅわ？！｣

｢もう、授業終わったわよ？｣

｢あ、れ？｣

本当だ、もう誰もいない…

ハーマイオニーくんももうドアのところにいた。

｢教えてくれてありがとう、

ハーマイオニーくん！先行ってて！｣

考え事をしていて周りに気が付かないのは僕のよくないくせだよ、全く…