377話 ページ22
呪文が切れた。
急いで立ち上がって家から出る。
どこだ、どこにいる？
｢返せ、よ、！｣
｢ヨーク、何があったんじゃ。｣
｢返せ、返せよ、｣
｢ヨーク！！｣
｢っ、なんっ！！…こ、うちょう、せんせい…｣
そこには校長先生がいた。
やっと、冷静に外を見回す。
周りには魔法省の人間が大量にいる。
｢何があったんじゃ、話せるかの？｣
肩を掴まれて目がしっかりと合う。
｢…は、い…｣
そこから僕は会ったことを全て話した。
夜中に物音がしたところから。
｢…以上です、校長先生、
姿くらましの移動先はわからないんですか、｣
｢…残念じゃが…それはできん。｣
｢っ、な、んで…僕の、弟、は…｣
｢…残念じゃが、
今は追う手段がないのが現状じゃ。｣
｢そんな、｣
｢…君はよく頑張った、
磔の呪文から無事に帰ったのは君だけじゃ。｣
｢無事なものかっ！！弟は、両親、は…｣
守れなかった。
守れなかったんだ。
せめるべきものを履き違えるな、
｢…すいません…｣
｢いいんじゃよ。｣
｢…｣
｢…両親の顔を見なくていいのかの？｣
｢…いいんです、僕の顔なんて絶対見たくもありませんから。
…それに、顔を合わせる資格なんてありませんから…｣
絶縁届…お望み通りに出してあげないと…
僕にできることはそれぐらいしかないんだから。
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にこ(プロフ) - 更新停止してますか？主さんのペースで頑張ってください！ (9月18日 10時) (
レス) id: b918b63051 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 好きすぎるたまにシリアスな所入れてくれるのも嬉しい！ (8月27日 2時) (レス) @page30 id: 8a38a1d1dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年8月27日 2時
