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5話 ページ6
僕はこの本の主人公であるアリエルが好きじゃない。
むしろ嫌いだ。
理由は単純。
自分から条件を呑んで契約をしたくせにあとからいちゃもんをつけてアースラを殺すからだ。
確かに、アースラはアリエルが条件を呑めないように邪魔をした。
しかし足が欲しいと願ったのはアリエルだ。
トリトンの言うことも聞かずに人間に近づいたのは紛れもなくアリエルだ。
ましてや条件を契約書に書いてくれていただろう。
それをよく読まなかったのも、考えなかったのもアリエルだ。
騙される方が悪い、と必ずしも思う訳じゃないが少しぐらいは自分が悪いと思え。
そもそも、叶うはずのない夢はそうそうに諦めるべきだ。
なんて思ってしまうのはいつかの自分が人に愛されたいなんていう無茶な願いを持っていたからだろうか。
久々にこのタイトルを見た。
懐かしいな。
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作者名：ヨーク | 作成日時：2023年4月9日 7時
