GO FOR IT!! (ページ7)

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Ryohei side
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5限の終わりを告げるチャイムが鳴った

確か次は体育だったかな

＂阿部くん＂

「ん？どうした？」

＂さっきの授業、分からないとこあったからまた教えて欲しいなって…＂

「そんなこと？いいよ、放課後でいい？」

彼女とは2年からクラスが一緒でたまにこうやって

分からないとこがあれば教えたり、逆に教えてもらったり

勉強仲間というか

「じゃあまた後で」

ただ、彼女はきっとそうは思っていない

それを伝えてくることもないから俺は何も知らないフリをする

これが正しいのかは分からない

答えの出ない問題はどうも苦手だ

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少し遅れて更衣室に行き着替えて体育館に向かった

ヤバい、結構ギリギリだ

慌てて入ればほぼ全員が揃っていた

あれ、ネットの向こう側は2年生か？

＂阿部！遅かったな、たまたま2年と被ったんだってよ＂

「あぁ、ちょっと。そうなんだ」

今日はバスケをやるらしい

少し話してる間にチーム分けが決まっていた

俺は前半の試合に出るみたいですぐに準備に取り掛かる

先ほど話していた友人とは別チームだった

お互い頑張ろうと声を掛け合って

笛の音と共に動き出した

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前半の試合が終わり適当に床に座り混む

はぁーと深く息を出した

3年になってからさらに勉強に身を入れた為

たまにの体育の授業が楽しくてたまらない

そして、気が付けば後半の試合がスタートしていた

たまたま座り込んだ場所がネットに近かったのもあって

2年生のバスケの声も聞こえてきた

やけに男子が食い入るように見ている

気になって振り向けば、ちょうどゴールを決めた女の子がいた

＂イェーイ！ナイスシュート！笑＂

ゆるくパーマ掛かった髪の毛をユラユラさせながら

笑顔で友達にピースサインを送っている

めめのクラスメイトの女の子

その姿が素直に可愛いと思った

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