バカ ページ18
「やった！」
「勝ったー！！」
手を叩いて喜ぶ部員たち。
「壁山！」
「キャプテン！！」
ハイタッチの応酬。
「痛っ！」
「うっわ、円堂その手……」
「真っ赤じゃんか……ってあれ？」
「悠里！お前の手も透けてる！！」
円堂の手を処置しようと伸ばした悠里自身の右手も透けていた。
「悠里先輩！！」
「手！手が！！」
「大丈夫、大丈夫。すぐ治るってほら」
悠里の右腕は本人が言った様にみるみるうちに元の腕に戻っていった。
「ね？だから俺より、心配すべきは円堂くんだよ」
「そんなわけないでしょ」
円堂の手に氷袋を置きながら、そういったのは
「夏未さん……？」
「あなたも彼も、本当、バカね」
「え？」
「なっ、バカってなんだよ！」
「悠里くん、あなたは検診。帰るわよ」
「ですが、体はもう平気……」
「透けたらすぐに検診。その取り決めでサッカー部への入部を認めてるのよ？」
「……みんな、ごめん。また明日！」
夏未の後を追って、駆け足気味に去っていった。
「ねぇ？悠里くん」
「はい？」
「サッカー部のマネージャーって、どう思う？」
「お前！なんでここに！？」
「今日から私、雷門 夏未はサッカー部のマネージャーになりましたのでよろしく」
「「えぇーー！？」」
「あ、はは……まさか本気だったとは……」
雷門中はまた一人、仲間を増やしたのだった。
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雨(プロフ) - アカヤさん» ありがとうございます！再開するので楽しんでいただけると幸いです！ (2021年3月18日 0時) (
レス) id: 9167c7bcd3 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ(プロフ) - すごい面白いです！更新お待ちしております！ (2020年10月3日 20時) (レス) id: c94cddf62e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨 | 作成日時：2020年2月9日 20時
