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「もし、もしな。俺と傑が本気で戦わなきゃいけなくなったら
、お前はどうする?」
少しの間、私と悟の間に沈黙が流れた。
「...どうしてそんなこと聞くの?」
「特に理由はない。可愛い可愛いAが傑に取られたら嫌だから。」
「もうわたし、高校生なんだから。それ、セクハラ。」
もし、っていう言葉が嫌い。
もし、なんて未来も過去にも存在しない。
ぜんぶ、ありえない現実を表す言葉。
「でもわたしは、今でも。悟も硝子も、もちろん傑もだいすきだよ。」
もし、傑が今でもそばに居てくれたら、
悟はきっと、こんなに苦しむことにならなかったのに。
もし、呪いなんてなかったら
傑がこの世界で苦しむことなんてなかったのに。
悟が変な事を言うから、成長に連れて濃くなっていった首の呪いをそっと触って、ありもしない未来を想像してしまった。
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(*´罒`*)(プロフ) - 初めまして、作品を読ませてもらいました。続きが気になります✨更新大変かと思いますが頑張ってくださいです。 (3月10日 3時) (レス) @page5 id: 46254e88f7 (このIDを非表示/違反報告)
夜行性 - すみません、忘れてしまってました! (2月26日 9時) (レス) id: 3ecf6a3ea3 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - オリ,フラ外してください (2月26日 8時) (レス) id: 58737f8bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜行性 | 作成日時:2024年2月25日 19時