さしす組が溺愛してます

猫はこたつで丸くなる ページ16

｢うう、寒いね。｣



｢コタツから出ないやつがよく言うよ。｣



｢冬休みだし〜。｣









季節は過ぎて冬を迎えたさしす組＋Aはコタツでみかんを食べていた。



もうすっかり五条に似てきてしまったAは、1人だけ大の字でコタツを占領している。









｢A、もう少し縮まって。｣



｢え〜。｣



｢あとであんまん買ってあげるから。｣









夏油の言うことには反論するようになったが、相変わらず家入の言う事は聞くようだ。



すぐ様小さくなり夏油の膝に顔を乗っけていた。









｢羨ましいからそこ変わって欲しいけど寒くて動く気にもなんねーな。｣



｢悟は任務に行かなきゃダメだよ。｣



｢俺にだけなんでそんなに任務に行かせようとするんだよ。｣



｢サボり魔だから｣









横になりながらみかんを頬張るAに、夏油は行儀が悪いよ。と言ったが本気で叱る気はサラサラないようだ。



こうして見ると、本当に普通の小学生に見える。









｢A、冬休み入ってから食ってるとこしか見てないけど太らねーの？｣



｢ちょっと太った。｣



｢健康のために毎日体重測らせてるよ。｣



｢過保護かよ。｣



｢悟が言えないだろう。｣









健康チェックのため、家入とお風呂に入る前に毎日体重を測らされているA。



確かに食べてしかいないのだが、夏油と五条によく散歩に連れていかれるからか全く太らないらしい。









｢もうすぐ冬も終わるねえ。｣



｢冬が終わる前に雪、降るといいな。｣



｢私雪だるまつくりたい。｣









そんなことを話す彼らで過ごす、最初の冬がもう終わりを迎えようとしていた。

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