行ってきます ページ13
「家入A。ちゃんと言える?」
「言えるよ!大好きな硝子の苗字だもん!」
赤いランドセルを背負い、さしす組に真っ先に見せに来たAを撫でながら家入は言う。
「はー、俺Aが学校で彼氏とか作ったら許さないから。」
「悟、Aに変な縛りをつけないの。」
夏油に軽く小突かれた五条は、いってぇと言葉を零す。
走ってきたAを真っ先に捕まえて離すものかと今でもAを抱きしめながら。
「悟、お前は任務だろう。早く行け。」
「俺もA見送りたかった。」
「残念、私たちは見送れるから。」
「マジで呪術師やめようかな。」
はぁと大きな溜息をつきながら思い足取りで部屋を後にする五条。
すっかり高専の全員に心を開いたAは、誰にでもよく懐く子だった。
「私ね、中学生になったら呪術師になるんだって!だからそれまでは小学校でたくさん勉強するんだ〜。」
「そっか、偉いね。」
Aにとっては学校に行くという行為も勉強するという行為ですら新鮮なようだ。
そんなAを見て微笑めば、笑い返してくれる。
「そろそろ行かなきゃだぞ、A」
「あ、うん。硝子、傑。行ってきます。悟にも言っといて!」
夜蛾に連れられて夏油と家入に手を振ったAは彼らには眩しく見えた。
「見た?天使でしょアレ。毎日私の部屋にいんのよ。」
「ああ、羨ましいよ。変わってくれ。」
あまりの眩しさに腕で目を抑えるふたりは、そんな会話を交わしていた。
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りりちゃん(プロフ) - 更新されますかね、、、? (1月24日 0時) (レス) @page46 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです!!更新待ってます♬.*゚ (9月26日 17時) (レス) @page46 id: a9d60917a2 (このIDを非表示/違反報告)
Yata(プロフ) - 更新待ってます🫶 (8月5日 16時) (レス) @page46 id: 54b6455275 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - すっごく面白いです!!どうか更新していただけないでしょうか。 (2022年3月1日 10時) (レス) @page37 id: d3b2ada53d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 夜行性さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月23日 15時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜行性 | 作成日時:2021年1月10日 19時