さしす組が溺愛してます

依存という泥沼 ページ12

｢苗字は家入にするとして、真面目な話、なんで学校？あの子一応、監視対象でしょ。｣



｢まあ、それもそうなんだが…。そこは夜蛾先生が上に直談判しに行ったって。｣









実際、8歳の彼女にはまだ教養が必要だ。



けれどその反面寂しいという気持ちもあるが、今まで人と関わらなかった分同年代の子達と仲良くできるのかという心配もあるさしす組。









｢まあ、あいつが俺たちを裏切ることは絶対にないしな。そもそもAが術式使ったところ、見た事ねーし。上は仕方なく承認したんだろうな。｣



｢でもAって文字とか書けるの？｣









五条の言葉に頷いた家入は1番の問題を出す。



そもそも、幼稚園にも保育園にも行っていない、つい最近まで縛られていたと言う彼女だ。









｢ああ、この間試しに書かせてみたけど、その辺は問題ないみたいだったよ。｣



｢お前、俺に許可を取らずにそういうことを…。｣



｢アハハ。だから悟のじゃないって。｣









独占欲丸出しの五条に、夏油と家入はため息をつくしかない。









｢はー、早く帰ってこねーかな。A。｣









もう五条には、Aの存在が必要不可欠になっているようだ。

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