さしす組が溺愛してます

過去は消し去って ページ4

｢五条、これ。｣









Aを海に連れ出し水着を着せた家入は、そっと五条にAの写真を見せた。



当のAはと言えば、夏油に連れられて足に水を付けていた。









｢多分今まで縛られてたんだと思う。長袖着てて分からなかったけど、脱がせたら所々に縛られた跡があった。｣









俺、年下の身体興味無いんだけど。と先程まで行っていた五条も、その写真を見て目を見開いた。









｢どんな爆弾(術式)抱えてんだよ。｣









恐いのか夏油の足にしがみついているAは、ごく普通の少女に見える。



8歳程に見える彼女が抱えているものは、きっととてつもないものだ。









｢おい、行くぞ。｣



｢えっ、でも。｣



｢馬鹿。その話は多分Aにとっちゃ地雷だろ、なら気にしないで接してればいい。｣









家入は少し考えて、五条の後に続く。









｢よ、チビ。怖いのか？｣



｢……。｣



｢悟に怯えてるんじゃない？｣









五条が中々海に入ろうとしない(名前に)話しかけてみれば、すぐさま夏油の後ろに隠れるA。









｢何だこのガキ。｣



｢まずは言葉遣いでしょ。｣









血管を浮かべて少し苛立っている五条を他所に、家入は微笑んでAに近づき頭を撫でる。









｢私は家入硝子。よろしくね、A。｣



｢…硝、子？｣



｢そう。硝子。｣









夏油の後ろから出て来たAは、五条からは距離を取り家入の隣に立った。

海なんかより綺麗なもの→←名前は最初の贈り物

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