伏黒サイドなんて珍しい ページ16
「なー、おい。なんでAあんなに頑張ってんだ?」
「俺に聞かないでくださいよ。俺だって知りません。」
真希さんが指を指す方を見れば、見上げても頂上が見えないほどの氷壁が出来上がっている。
「Aなりに焦り、感じてるんじゃないのかしら。」
「しゃけ。」
「アイツが焦りなんて感じるか?」
パンダ先輩が無神経なことを言っているが、実際に俺もそう思う。
面倒臭がり屋で、何事も自分からは率先してやらない。
やる時は、誰かを守る時や、人の命がかかった時だ。
そういう時はまず間違いなくどんな奴でもあいつは自分の命を捨てる気で守る。
だがそれ以外では絶対にAは術式を使わない、そんなAが自分から訓練してる?いやいや、有り得ない。
「悠仁、何も知らないのか?」
「俺?聞いても暇だったからって返されたけど。ホントに暇なんじゃね?」
「アホか。レディーは隠すんだよそう言うこと。」
「高菜。」
あれあれ、と狗巻先輩が校庭を見ると先程の氷壁はすぐさま焼き払われる。
「炎の方もだいぶ様になってきてるな。」
「しゃけしゃけ。」
あいつもなにか、負けたくないものがあるのかもしれない。
そう思っていてもたってもいられず、自分も強くなろうと思った。
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作者名:夜行性 | 作成日時:2021年1月4日 19時