友達はいいもんだ ページ12
「んー、どっちにしよう。人生で1番悩む。」
「ツナ?」
「いや、でもな。んーーー!決められない。」
絶賛宿儺との戦闘が終わりすっかり冷えも治った私はお腹が減って仕方がないので近くのコンビニに来ていた。
おにぎりを真剣に選ぶ狗巻先輩を隠し撮りしていたのだが案の定見つかっちゃった。てへ。
そして私は今メロンパンと超高カロリーのちっさいパン。どっちにしようか迷っている所であります。
「でもさー、このパン100グラムちょいしかないのに食べたら1キロくらい太るんだよ。どういう原理なの?お腹の中で育つわけ?」
「すじこ。」
そうかもしれない。と言った狗巻先輩はツナマヨおにぎりを手に持っていた。
「やっぱりこっちにしよう。ちっちゃくても美味しいのが1番だよね。どうせ呪霊に肉吸い取られるし。」
言い方…とでも言いたそうな目を向けてくる狗巻先輩。
いや、だってホントじゃん。1回任務行くと800グラムくらい痩せてるわ。だからめっちゃ食ってるの。
「あっ、ちょっと出てくるね。狗巻先輩、買っといて。」
ポケットからいきなり鳴りだしたスマホを手に取る。
伏黒君からだ。何かあったんだろうか。
『悪ぃA。今空いてるか?』
「あ、うん。なんで体に入れた軽いパンは重くなるのかなって考えてパンを選んでたところだよ。」
『……まあいい。この前の後遺症、まだ治ってないのは分かってる。だけど頼む。津美紀の所に行って欲しい。』
「かくかくしかじかでもう治ったんだよね、冷え。でもなんで?津美紀って誰?」
『なんだよ、理由は後で説明する。だから、頼む。伊地知さんが迎えに行ってくれるはずだから。』
なんだよこいつ人使い荒いな。私の後遺症がまだ残ってても行かせる気だったのかい。
だけど、伏黒君の声が焦っているように聞こえた。
「すじこ。」
「あ、ごめん狗巻先輩。私これからちょっと任務できちゃった。」
「高菜?」
一緒に行こうか?と言ってくれる狗巻先輩はやっぱりとっても優しい。
だけど、
「大切な友達の頼みなんだ。狗巻先輩も任務あるし、大丈夫だよ。」
大切な友達の頼みだからね。
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作者名:夜行性 | 作成日時:2021年1月4日 19時