173話 ページ32
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『あっ、でもやり方が嫌いってのはホント
なんか胡散臭いし信用できない』
まあそもそも、先にたけみっちと千冬くんと仲良く
なってなかったらどう感じてたかはわからないけど。
もし先に稀咲と半間と会ってたら……
会ってたら……?
いや、多分仲良くはならないな?
最初から胡散臭いと思うだろうし
何より半間、あいつ歯、折るし。←
『だから、なんか意外だなーと思った。
万次郎はたけみっちみたいな真っ直ぐなの好きだと
勝手に思ってたからさ〜』
万次郎
「…うん、たけみっちはスキだよ。
馬鹿だし泣き虫だけど、兄貴と似てる」
『え、真一郎くん泣き虫……だっけ?
そもそも喧嘩強いだろ、多分。』
万次郎
「馬鹿は否定しないのな、ウケる」
『まあ、そこはなんとなく分かる気がするし……←』
万次郎
「まあ、オレのほうが強いし。
ネーサンの前でカッコつけてたのかな、変なの」
『それが本当ならだいぶ変だと思うけども……
まあ多分それも他人だからそう言えたり見えたりって
事なんじゃないかな。
真一郎くんの事カッコ悪いと思ったことないし』
万次郎
「え、ネーサンって兄貴の事好きだったの…?」
『それは違うけど。』
万次郎
「ああ、びっくりした…」
『……まあいいや、話戻すけど
東卍をデカくしたいってのは総長としての意見だろ。
お前はどーしたいの、万次郎』
万次郎
「どう、って……ウーン………」
万次郎が口ごもって俯いた。
てっきり私は即答してくるもんだと思っていたから
意外な反応をした万次郎に驚いた。
『迷ってんの?』
万次郎
「……最近わかんない、カモ」
わからない、と言った言葉に含みがある気がした。
深層をつついていいものなのか、と首を捻っていると
それを見た万次郎が困ったみたいに笑った。
その笑顔は、昔のあの人に似ていて
"独りにしてはいけない"と直感的に思った。
私は万次郎の手を引き、抱き寄せた。
万次郎は抵抗もせず私の腕の中に入ると
ゆっくり体重をかけ身を預けた。
万次郎
「……ネーサン、どーしたの
バイク乗ってた時も思ったけど
ネーサンだってベタベタするタイプじゃねーじゃん」
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琉生(プロフ) - 月奏星さん» コメントありがとうございます!設定確認してきました、改善できましたでしょうか… (6月21日 22時) (レス) id: 482cbf92f8 (このIDを非表示/違反報告)
月奏星(プロフ) - あの、1番最初から見たいんですけど見れなくて、 (6月21日 17時) (レス) id: a13783a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
琉生(プロフ) - 未雪姫さん» コメントありがとうございます!今自分で考えては泣いて考えまくってるのでどうか後ゆっくりお待ちください…! (6月18日 21時) (レス) id: 482cbf92f8 (このIDを非表示/違反報告)
未雪姫 - 過去が重すぎて泣いたんですが‥‥しっかりハピエンにしてください! (6月11日 19時) (レス) @page28 id: 2caf6a868c (このIDを非表示/違反報告)
琉生(プロフ) - エマさん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!訂正いたします.ˬ.)) (2023年1月29日 11時) (レス) id: 482cbf92f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉生 | 作成日時:2022年7月18日 22時