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Perte de voix (失声症) ページ30

White side

「…ッ」

朝,目を覚ますと俺の声は出なくなっていた。

声を出そうとするもスースーと息が漏れる音だがが俺の耳に届く。

なんで…?声出ないの?

突然の事で俺自身も冷静に判断出来なくて,気がつくと携帯の画面には「送信しました」の文字が…。

誰に送ったのかも分から無いが,今はそれよりも声が出ないショックと不安で胸が一杯だった。

(…お願い。誰か来て…)と心で呼びかけていると,俺の部屋のドアがコンコンとノックをされて開かれた。

「…ッ」

はーい と言おうとしても言えないのを思い出して自分でドアノブを捻り中に入れる。

「如恵留どうしたの?」

俺がメッセージを入れたのは しめ のようだった。

『朝,起きたら声が出なくて…』

迷惑を掛けるというよりも先に不安と恐怖で頭が一杯になり携帯のメモで言葉を打ち,しめに見せる。

「えっ?!大丈夫なの?それ」

『俺も分かんない…けど怖くて不安で…もし…この先声が出なかったらどうしよう…』

素直に言葉を綴るとしめは俺を強く抱きしめて,

「如恵留…病院に行こう。原因分かった方が安心でしょ?」

それだけ言うと「準備してくる〜!!」と慌てて俺の部屋を出て行く。

なんか安心した…。

普段可愛いらしいけど,流石しめだよ。

俺の欲しい言葉とかなんでも分かってくれているから本当にホッとする。

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Riku(プロフ) - マンさん» 本当にすみません。こちらでは自信がないので一旦Twitterの方で書いているのでそちらを見て見て下さい。お願いいたします。 (2020年10月17日 23時) (レス) id: e482648375 (このIDを非表示/違反報告)
マン(プロフ) - あのぉ小説のパスワード教えて下さい (2020年10月17日 22時) (レス) id: 9023ca217c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Riku | 作成日時:2020年9月6日 10時

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