学園の王子達はイジワルさん(Fischer's)

第22話 ページ23

「どうやら藤井さん起きたみたいね」





白衣を着た若い女の先生が保健室に入ってきた





「体調は大丈夫？」





『あ、はい大丈夫です』





「そう(笑)
ふふっ(笑)ザカオくんがね……「ゲホッゲホッ！」」





「ごめんなさい
やっぱりなんでもないわ(笑)」





先生がなにか話をしようとしたみたいだけど
ザカオさんが咳したせいで話が止まった





「まぁ…いずれバレるわよザカオくん」ﾎﾞｿｯ






ザ「あんたが言わなきゃいい話だよ」ﾎﾞｿｯ





2人がなんの話をしているのか
聞こえるわけがなかった
――――――――――――




『あの……戻っていいですか？』





「ええいいわよ」





とりあえず教室に戻らないと





『ではお邪魔しました』ﾍﾟｺｯ





私は頭を下げて保健室を出た





出たのいいけど
ここの学校のことまだ知らないから
地図あればすぐ教室行けるのに





ザ「なに俺のこと置いていこうとしてるの」





後ろを振り向けば呆れた顔でザカオさんが立っていた






『いや別に1人で教室に帰ろうとしてるだけだから』





ザ「あ、そう」





ザカオさんはそう言って
歩き出した






私もザカオさんに着いて行こう
そう思って歩いていると





ザカオさんはピタッと止まり





ザ「なに着いてきてるの？」





『なにって教室帰るんじゃないの？』





ザ「は？俺教室に戻るって一言も言ってないんだけど？
しかも教室この道からじゃないし」ﾄﾞﾔｯ





ウザっ！
この人ドヤ顔ムカつく！！

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